九月一二日、この年のこの日がまたやってきました。
75年前の今日、私の祖父、相築岩次郎(帝国海軍上等水兵)は眼前に差し迫ったアメリカのフィリピン諸島上陸阻止の為、帝國陸軍兵士の輸送任務にあたるさなか、セブ島沖にて戦死致しました。

下の写真は私の祖父が乗船していた輸送艦、あやその丸です。アメリカ航空兵の至近弾数発を浴びた後、左舷中程に命中弾を喰らいこの後、炎上沈没したそうです。

私の祖父は軟派者の優男であったと聞きましたが、救命艇は陸軍の兵隊さんが乗るものであるから水兵の自分は乗れないと断ったそうです。

恐らくはまだ祖母の腹の中にいた息子に会いたかった事だろうと思います。
しかし成すべき事を成さずに生きて祖国の土は踏めぬ、妻子には会えぬと考えたのでしょう。

祖父の年齢はとうに越えた私ではありますが、
私もこの国に産まれたのだから成すべき事を成し、祖父に恥じぬよう生き、堂々とこの日本で土に還っていきたいと思います。

祖父と幾多の英霊に感謝と畏敬の念を込めて。